おはようございます。
今日は文庫化した薬丸岳さんの作品(2023年5月1日時点)を全て読んだ薬丸ファンの自分が選ぶおすすめ作品5選を紹介していこうと思います。
まあ勿体ぶっても何にもならないのでまずタイトルを箇条書きにしておすすめポイントをそれぞれ記事の後の方に書いていこうと思います。
おすすめタイトル
・天使のナイフ
・ラストナイト
・神の子
・虚無
・告解
- 天使のナイフ
まず、薬丸岳さんの作品をご存知の方なら言わずのがなの名作「天使のナイフ」です。
この本は江戸川乱歩賞を受賞している作品であり、テーマは「少年犯罪」です。
この本をおすすめするポイントは、作品としての面白さもさることながら、ネタバレになるため詳しくは書けませんが、少年犯罪の加害者側の親族と被害者側の遺族それぞれの考えに触れられており、どちらにも共感が持てるところです。そして、どちらの主張も考慮されて作られた法律こそ「少年法」なんだと思わせてもらえます。中には「少年法」を適応するに値しない人もいますが、少なくとも良心を持ち合わせている人に対しては適応されるべき法律であることは間違いありません。気になる方は是非読んでみてください。
- ラストナイト
ラストナイト、この本は正直賛否両論あると思われる作品ではあると思いますが、自分は今回おすすめする作品の中でも3本指に入る作品だと思っています。
設定は正直よくわかりません。顔全体に刺青をいれ、何度も犯罪を犯し、刑務所に出たり入ったりしている男の話です。。。正直これだけだと何もそそらないと思うのですが、この男の信念、というか目的。この目的を知った時の男の気持ちを理解した時もう涙が止まらなくなります。
この本は、周りの人から語られていくような形式で語られていき、最初はただのしょうもない男という印象から愛妻家のいい男だったんだなとどんどん印象が変わっていきます。本自体は非常に薄いんですが、内容の重厚感が半端ないです。気になる方は是非読んでみてください。また、下記に自分が過去に書いたブログ記事のリンク貼付しておきますのでそちらではもう少し詳しく書いてあると思いますので是非読んでみてください。
https://izumi-wish.net/entry/2020/01/11/110151
- 神の子
この本は、上巻と下巻に分かれており、なかなかの長編です。この本は孤児の天才少年と知的障害を持った少年の元に室井という人物が接触してくることから始まります。終始この室井という人物に主人公の町田博史は常に翻弄され続け、室井からの制裁を恐れ常に1人でいようとしています。そんな町田博史が人と関われるようになるまでの物語というか、人を愛せるようになるまでの話です。話の展開も面白くなかなか読み応えもあるので気になる方は是非読んでみてください。
- 虚無
薬丸岳さんは結構重めのテーマを選ぶことが多いですが、こちらの本のテーマは「刑法第三十七条」です。
「刑法第三十七条」とは、「心神喪失者の行為は、罰しない。心身衰弱者の行為は、その刑を軽減する。」です。
この作品はその加害者側の犯人と被害者側の遺族の心情に触れられています。加害者側の犯人は嘘偽りのない心神喪失者であり、同情でき、被害者側の遺族側は加害者ではなく、「刑法第三十七条」への長い長い復讐を画策していくような話です。「刑法第三十七条」への復讐ってなんぞやって思った方は是非読んでみてください。また、下記に自分が過去に書いたブログ記事のリンク貼付しておきますのでそちらではもう少し詳しく書いてあると思いますので是非読んでみてください。
https://izumi-wish.net/entry/2020/11/06/205539
- 告解
この作品のテーマは「轢き逃げ」と「更生」です。
物語の序章で彼女に深夜に突然呼び出され、飲酒おり、かつ豪雨の中、車で向かってしまう。その中で車にかかる衝撃突然の自体にパニックを起こしその場から逃げてしまいます。主人公は捕まり、刑罰に処されますが、その後の更生について強く記載された本です。
罪を犯した人が社会復帰するのがどれだけ困難であるか。社会復帰は犯した罪の重さから企業から煙たがられ、反社からの誘惑もあり、そのような人たちが社会復帰するには、周りからの援助は必ず必要になる。そのことを伝えるために書かれたのではないかと感じます。気になる方は是非読んでみてください。
https://izumi-wish.net/entry/2022/09/09/120405
GWですし、皆さんも休日使って読書に時間を使ってみてください。
とても充実した時間になると思います。
和泉。