こんにちは
薬丸岳さんのラストナイトの考察と感想を書いていこうと思います。
以下の内容はネタバレを含む内容ですので、ネタバレしたくない方はお気をつけてください。
内容は一途な妻への想いと不器用な男の生涯をかけた復讐の話でした。
罪を犯して、刑務所への出入りを繰り返している、最初はただのしょうもない男のように想われていた片桐達夫(顔全体に刺青も入ってるし)の周りで起きた事実や目的を知り、最後は涙します。
小説自体は薄くすぐ読み終わり、内容にも満足。
物語は片桐達夫の縁者やキーマンとなる人の目線から描かれており、後半に行くにつれてなぜ片桐が罪を繰り返すのか、徐々に内容が明らかにされていく。
また、犯した罪の中には片桐が情けで罪を代わりに被ったものまであった。
そうまでして刑務所に入る目的とは何なのか。。。そんな疑問が読み進めていくとどんどん出てくる。
最後のシーン、それがタイトルにもなった「ラストナイト」ってことなのだろうと自分は思いました。ここまで読み進めると片桐がなぜそこまでしていたのか、そこには亡くなった妻への愛や妻の無念を晴らそうという想い、さらにそれを人生をかけてやり遂げた片桐達夫という男としての意思の強さをすごい感じました。
最後、片桐の妻が命をかけて守った、娘のひかりは片桐が何をするためにこんなことをしていたのか知らなかったが、彼がどのような男だったか知る、荒木に出会い「片桐の行きつけだったお店にいつか来てほしい」と荒木が伝えます。。。
物語はここで終わってしまうが、自分は娘に事実が伝わってほしいと心から思いました。
薬丸岳さんの小説は読みやすく考えさせられるものが多いです。
今後も少しづつ小説の紹介していきますので、
よろしくお願いします。
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和泉。