こんばんは。
お疲れ様です。
今日は薬丸岳さんの「逃走」を読みましたので感想を投稿していきます。
この本を読んで一番刺さったことは、「どんなに相手が離れていこうとしても、手を離さなければ、繋がっていることができる」これですね。
この小説は、ひかり荘という施設で育った兄妹の話です。
お互い支えあって生きてきた兄妹でしたが、ある日兄が殺人を犯してしまいます。
兄は指名手配されるもある目的から、警察から逃げ続けます。
兄自身や妹と兄の親友の目線から真相に近づいていき、その兄弟の家族の謎が解明されていき、わかってしまう真実がなかなか虚しい。。。
でも、すべてを知ってしまったあとでも妹は、兄を見捨てず、手放さずこれからは自分が守ると誓います。
もう取り戻すことができないものでも、どんな形であれ絆はあるのだと思わされました。
一度関わってしまえばどんな人間であれ、つながりができてしまうということなんでしょうか。
まあそうとも取れますね。でも、自分は過去は乗り越えるものであると思っています。
なぜなら過去に執着するのは、現在がうまくいっていないからです。
現在がうまくいっていれば、どんな壮絶な過去を持っていようとあの時耐えたから、あの経験があったから今があるのだと思えると思います。
そう、過去の解釈は、自分自身で変えられるはず。
それをどう考えるかはあなたの現在なんです。
せめて過去に「ありがとう」と感謝を言えればいいですね。
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和泉。