Workout Diary

自分の読んだ本の感想や日々のワークアウト主にトレーニング、食事について書いていこうと思ってます♪ このブログの記事読んだ読書家さんたちをフィットネス業界に引き摺り込めるよう日々更新頑張ります!

村田沙耶香さんの「コンビニ人間」感想

おはようございます。

今日は友人に面白いとおすすめしていただいた村田沙耶香さんの「コンビニ人間」を読んだ感想を書いてみようと思います。

主人公は社会不適合者、俗言うサイコパスと呼ばれる女性です。

サイコパスと感じた理由は、小説の中でも綴られていますが、小学生の時に喧嘩を止めるために大きなスコップで喧嘩している男の子の頭を殴る等など。

喧嘩を止めることに対して、より効率的な手段で目的を遂行しているためです。(まあ他にもいろいろあるんですけどね)

そんな社会というものに馴染めない主人公が初めて馴染めたところそれがコンビニ店員という位置でした。

ここでならマニュアルに従い、動けばいい。

社会から排除され続けていた彼女にはそれが救いでした。

それから時は過ぎ、早18年。。。

主人公はコンビニで働き続けていました。

その長い期間彼女は社会に馴染むため、就職活動を幾社も受け確信していました。

「私にはコンビニ店員しかできない」と

少し話が逸れますが、この本を読んで新鮮に感じたのはサイコパス側からの思考が書かれていたことでした。

目的:泣いている赤ん坊をおとなしくさせる

普通の人間の思考 
赤ん坊がうるさい→赤ん坊をあやす→おとなしくなる

普通の人間は上記のような思考回路であると思いますが、サイコパス

サイコパスの思考
赤ん坊がうるさい→ナイフで刺す→おとなしくなる

みたいなことを考えるようです。

小説の中では、実際に実行はしていませんでしたが、だから犯罪を起こすサイコパスではないのかもしれません。

てか作中で主人公がサイコパスとは書かれていませんでした。単なる発達障害かもしれません。


まあ話は逸れましたが、戻します。

そんな中、婚活を目的に清潔感のない、瘦せ型の不健康そうな男がコンビ二に仕事に来ます。

この男も社会不適合者でした。

この男は、自分の性体験がないことがコンプレックスで会社で馬鹿にされコンビニに来たようです。

まあそんな目的で来た人の勤務態度が良いわけもなく。

ある美人のお客様にストーカー未遂の行為をしていたため、コンビニ店員さえも首になってしまいます。

まあそれが社会というものなんでしょうね。厳しいですが。

そんで主人公の女性ですが、友人関係で悩んでいました。

30代半ばにもなって定職にもつかず、結婚もしていない。

普通でない。ってやつですね。

普通ってのは、私は個人的に好きじゃないんですが、普通っていうのは個々が持っている感覚であって、
人に押し付けるものではないんです。

しかし、社会ではその普通、一般的にとかそういうものが当たり前みたいですね。

そんで主人公はその普通という言葉に、友人たちから圧力的なものを感じていました。

家族からもそうです。いつになったら結婚するのとか。仕事しないのとか。

そんな時、コンビニ不適正男(婚活でコンビニバイトに来た男)がコンビニの前で以前ストーカー未遂を犯した女性を待ち伏せていました。

それを見て声をかけ、前で少し語ってしまったのですが、自分のコンプレックスについて主人公に打ち明けます。

そこで主人公は取引を持ち掛けます。

自分の家で住め、とそうすれば男は性体験がないことを理由に社会から排除されることはない。

そんで主人公のほうは、付き合っている男性がいると言い訳をすることができ、社会に馴染むことができる。

まあそんな感じで、色気もなんもない共同生活が始まります。

そんで、そのことは周りに話すと今までより効果的なコンビニ運営ついて話していた店長とは、

今度、飲み会行こうよとか、そんな類の話ばかりされるようになりました。

今までの有意義な話ができなくなり、違和感を覚える主人公。

そんで男のほうも、かねてよりあった兄弟から借りた金を返していないことで兄嫁から金の返却を求められます。

そんでこの男のクズ具合が分かります。

自分ではなく、主人公の女性に職を変更させ、お金を返すと勝手に話し出します。

そんでコンビニをやめることになった主人公の女性。

今までコンビニで仕事をするため、寝る時間、起床時間、身だしなみ等そんなことがどうでもよくなり憂鬱になっていきます。

そんでいざ面接に行こうとしたとき、近くのコンビニに立ち寄ると。

そのコンビニの駄目さが痛いくらい目についてしまい。

そのコンビニの棚の整理をし始めます。男はそれを見て激高しますが、

主人公の女性は「自分はコンビニ店員だから面接にはいけない」と返し。

ちゃんちゃんって感じです。

この本は、社会の常識である「普通」であること。「普通でなければならない」という無言の圧力。

そして、自分が何をしたいのか。それがあるのなら社会がなんと言おうとやり続けるべきという2つことが描かれているように感じました。

矛盾してるかもしれないですが、人間ってそういうものなんだと思います。

人間の行動心理と人間の道徳や倫理が矛盾するようにきっと人間とはこういうものなんです(笑)。きっと!

だから、あんまりそういうものを意識しないほうが気が楽に生きられますよ。

なぜなら、社会も法律もこの世の決まり事すべて人間が定めたものです。

そんな矛盾だらけ人間が完ぺきなものなんて作れないんですよ。

ですが、だからこそ面白い部分もあるんだと思います。

ルールを破れば、罰せられる。それは国、地域、会社それに所属しているかぎり仕方ないんです。

でも、自分がそのリスクを加味してやるのであれば、自分はいいと思います。

まあもちろん周りの人間からの批判はさけられないと思いますが、それもリスクのうちです。

まあ、普段こういうこと考えないのでいい勉強になりました。

また気が向いた書きます。

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和泉。