こんばんは!
今日は寝る前に薬丸岳さんの作品のひとつである「悪党」について感想を投稿していこうと思います。
まず、主人公は壮絶な過去を持つ、探偵の佐伯です。
佐伯は過去に姉を強姦殺人で亡くしており、その経験から犯罪者に対して異常な憎しみを抱いています。
そんな佐伯ですが、物語の中で、、、まあ探偵の仕事で過去に犯罪を犯した人間の観察を被害者遺族から受け、本意ではないものいろいろな想いを感じていきます。
まず、同じ被害者遺族から過去に殺人を犯した犯人の許すことができる要因を探してほしいと依頼を受けますが、
同じ被害者遺族である、佐伯は仕事でしぶしぶ受けますが、過去のことを知ったことで対象の犯人をひどく嫌悪します。
ですが、仕事ということで割り切り潜入調査を進めていきます。
その中で遺族の息子の名前を詐欺で使う役者に偽名で名乗らせているところを確認してしまい、佐伯は「俺なら到底許すことはできない。」と報告を被害者遺族へします。
被害者遺族は「そうですか。」とひとこと言って事務所を去り、翌日犯人は背後から被害者遺族によって刺されました。
これはまだ物語の冒頭です。
そんな感じでさまざまな視点から被害者遺族、加害者の恋人や境遇。そして、佐伯自身の復讐に燃える激情等、本当にいろいろ考えさせられます。
この物語で一番自分が刺さったのは、「犯罪を犯した人間は大抵被害者遺族に謝りにいかない。なぜなら、絶対に許されないことを知っているから」これです。
そんで、これは個人的に感じたことであり、読む人の主観であると思われるのですが、犯罪を犯した人間は更生するのではなく。自分の大切な人を遠ざけることで償いをするのかもしれないと感じました。
佐伯は最後に自分の大切なものを探しますが、なぜそこまで大切に思うようになったのでしょうか。
それは、自分の身を犠牲にして、なおかつ相手に利用されているとわかっていても自分から離れず、一緒にいてくれた人だったからだと私は感じました。
自分のことよりも、大切に思える人がいる人生こそが幸せな人生なんでしょうかね。
私には、そこらへんはよくわかりませんが、それが相思相愛であればいいんでしょうね。
コロナ禍で人との非接触が求められる中、私はしばらくおとなしくしているつもりではありますが、
コロナ禍が明けたら、きっとそんな人ともう一度で会えるであろうと信じて今後も元気に生きていこうと思います。
まあ、それもご縁なんで、どう転ぶかはわかりませんが、出会わなかったらそれはそれでしょうがないですよね。
きっと世の中なんて、なるようにしかならないんです。
重要なのは自分で選び、その選択に責任を持ち、後悔しないことです。
まあこれからも気楽にいきましょう。
きっといいことありますから、生きてればね(笑)
下記はAmazonのリンクです。
https://amzn.to/3XbZsIN
和泉。