Workout Diary

自分の読んだ本の感想や日々のワークアウト主にトレーニング、食事について書いていこうと思ってます♪ このブログの記事読んだ読書家さんたちをフィットネス業界に引き摺り込めるよう日々更新頑張ります!

涙なしでは読めない泣ける小説6選

こんばんは

 

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今回は私が読んだ200冊以上の本の中からただただ泣けた小説を6冊選んで紹介していこうと思います。

以下にタイトルを紹介します!

 

  • 余命10年 著者:小坂流加
  • 生きてさえいれば 著者:小坂流加
  • 桜のような僕の恋人 著者:宇山圭佑
  • 秘密 著者:東野圭吾
  • ツナグ 著者:辻村深月
  • 君の膵臓をたべたい 著者:住野よる

 

映画化した作品もちらほらありますね。映画見たものについて映画と違う点や小説の良かった点なども含めて紹介していきます。

 

〜余命10年 著者:小坂流加〜

この作品は映画化しました。この作品は映画と小説どちらが良かったと言いますとどちらも最高でした。

自分は小説から映画化した作品を見るとどちらかというと小説の方が良かったと思うことが多いのですがこの作品については本当に両方良かったと思っています。

まあそれはこの作品の作家さんである小坂流加さんが本編で登場する茉莉と同じく余命宣告されていたという背景を知っているからというのが大きいです。

もちろん作品自体も素晴らしいのですが、小説版の余命10年は小坂流加さんの覚悟みたいなものが描かれていて、映画化では少しここが弱かったと感じているのですが、和人が茉莉の余命宣告された事実を知ってもなお、もう一度結婚してほしいと茉莉のもとを訪れるのですが。

ここで茉莉は首を縦に振らず、拒否しました。しかし、それは和人が茉莉なしで生きていくために必要なことであると茉莉自身が考え、出した覚悟ある答えでした。

ここら辺からもう涙なしでは読めないです。

 

話が変わりますが、小説では章ごとに茉莉がその場にいて本当はどんなこと感じていたかなども描かれていて余命宣告されたことを周りに言えないから出てくる本音や余命宣告されたことを知らない人たちと一緒にいることではたかも自分が余命宣告されていないのではないか思える平穏感というのも描かれていまして、本人が実際同じ立場であったからこそ理解できる気持ちなのではないかと思える、作家さんの背景を知っていることでとても重厚感ある小説です。

気になる方は是非読んでみてください。

 

〜生きてさえいれば 著者:小坂流加〜

この作品は先ほど紹介した小坂流加さんの遺作です。

この小説は正直内容としてはイマイチというか、少しどろっとした人間関係みたい描写もありますが、自分がこの小説で感じたことは作家の小坂流加さん自身もどんな状態であっても生きていたかったのだということです。

この作品のヒロインである春桜は心臓の病を患っていて入院生活を送っています。

春桜を慕っている甥の千景が春桜がずっと送れないでいる手紙を持って、春桜の元恋人の秋葉に手紙を届けることから回想が描かれ、最後日々苦しい生活を余儀なくされていた春桜は今でも想い続けていた秋葉と再会が叶うという話です。

だいぶすっ飛ばしましたが、小坂さんはきっとこの物語の主人公である春桜の境遇であったとしても生きていたかったのだなとただただ感じました。

気になる方は是非読んでみてください。

 

〜桜のような僕の恋人 著者:宇山圭佑〜

タイトルで桜のようなと表現されているヒロインの美咲。桜は散り際が潔いといいと言われるほど早く散り、武士の潔い様によく例えられます。

この作品のヒロインも同様に散ってしまいます。美咲はファストフォード症候群という遺伝子疾患に侵されていることに物語冒頭で診断されます。

ファストフォード症候群とは、早老病と表現されていて老いが早まる病とこの物語では表現されており、1年で老いが進み、老婆のような外見になって亡くなってしまうというなんとも酷い不治の病です。

この作品は「春」「夏」「秋」「冬」「新しい季節」というような5章で構成されています。

美咲は自分が病に侵されていることを「夏」に知り、「春」から付き合っていたカメラマンを志す恋人の晴人に別れを告げます。

これは老いていく自分の姿を晴人に見せないためで、晴人のことを嫌いになった訳ではありませんでした。もちろん病気のことは晴人は知りません。

「秋」になると白髪が目立ち、顔も皺だらけ、美咲の世話を焼いてくれている兄の嫁の綾乃や看護士たちの若々しく美しい姿に嫉妬し、少しでも自分を誤魔化すために髪を染めたり、少しでも若々しくあろうとしますが、当然のように思ったようには行きません。

体調が少し回復したことから車の中から晴人の職場に行き、彼の横顔を覗き見ることしかできない。このシーンは本当に胸が締め付けられます。

「冬」になるともはや美咲は自分で自分の身体が限界なことを悟り、部屋で大人しく療養していますが、そんな痛々しい姿を見た兄の貴司が、晴人を呼んでしまいます。美咲は晴人に自分の姿は見せず、ドア越しで会話します。その中で晴人がカメラマンとして、展示会をやるから見に来て欲しいと美咲に伝えます。

 

その展示会のタイトルが「変わらないもの」でそこには美咲と晴人が共に過ごした風景が写真に収まっており、展示会最終日に決死の想いで展示会に来た美咲は涙し、見た目のことなど考えず、晴人に会いたいと走り出します。。。と長くなってしまったのでここまでとします。

だいぶネタバレの内容を書いてしまったのですが、ここでは「新しい季節」での内容は書きません。

 

本編の内容を最後まで知りたい方は是非小説で読んでみてください。

 

〜秘密 著者:東野圭吾

この作品は現実ではあり得ない話ですが、あるバスの事故をきっかけに妻は亡くなり、娘は意識不明となってしまいます。

そして、娘が目を覚ますと人格が妻のものになっていたというものです。

日々過ごしていく中である日娘の人格も復活し、家族3人和気藹々と過ごす日常を送りますが、タイトルにもある通り「秘密」これが本当に肝なんですけど、自分の解釈では夫を想う妻が長い何月をかけて刷り込み、そして、どんな状態であろうと心の中での想いは変わらないということ。

 

今回紹介する作品の中では最も非現実的ではあるものの、妻が自分を思って墓まで持っていくと決めた「秘密」に気づく時、きっと涙すると思います。

 

けっこう前の作品なので読まれた方も多いと思いますが、是非読んで欲しい作品なので手に取ってみてください!

 

〜ツナグ 著者:辻村深月

この作品は、短編調の一冊で完結する小説になっています。

この作品では都市伝説として語られるツナグという使者に頼むことで、死者と一晩だけ再会することができるというものです。

コンセプトがもう泣けますが、中には後悔に苛まれてしまうような再会もありいろいろな人というものが描かれている気がしました。

 

私がこの章の中で一番泣けたのは、失踪した婚約者と再会する「待ち人の心得」です。

まだ死んでいるかもわからないのに、ツナグで死後再開を果たすこの感じ、そして、二人の間にあった嘘を超越した絆みたいなものにすごい胸を打たれました。

消える直前に彼女が伝える「嘘だらけの私を愛してくれて、ありがとう」でもう涙腺がやられます。

 

他に泣ける短編が複数あるので、是非手に取って欲しい一冊です!

 

〜君の膵臓をたべたい 著者:住野よる

この作品は映画化もされましたね!(自分が映画化して見たもののみ、こんな書き方してるだけで上の作品でも映画化してる作品は複数あります。)

これは自分も映画と小説両方観さしていただきまして、小説の方がおすすめできると思い、ここに書きます。

 

映画化したものは、自分的に終わり方が少し違っていたのと大人になった僕が少しイメージと違っていたからかもしれません。ちなみに小説には大人になった僕は描かれていません。

 

この作品でとびっきりの愛嬌を振り撒くヒロインの桜良。彼女は底抜けに明るく魅了的で、そんな彼女にペースを乱されながらも少しずつ心を開いていく僕。

彼女は自分が余命宣告をされて長く生きられないのに精一杯楽しみながら生きようとしています。

そんな彼女と仲を深め、退院後に旅行に行く約束をしますが、彼女は待ち合わせ場所に来ませんでした。

答えすぐ目の前のテレビで映された、通り魔事件の被害者の画像。

 

彼女の死後に、彼女と約束した日記を見せてもらうため、彼女の自宅に向かい、「共病文庫」と名付けられた彼女の日記を読んだ時の彼女の本音や隠された想いなどいろいろな想いが巡りこの先は涙なしでは読めません。

是非本書を読んでみてください!

 

 

今回紹介した作品で正直ハズレはありません。

是非手に取って読んでみてください。

 

和泉。