おはようございます。
今日は辻村深月さんの作品「傲慢と善良」について書いていこうと思いました。
個人的な話にはなるのですが、婚活の過程が描かれていたので、自分の今の歳のことを考えさせられる、親近感のある話でした。
話は結婚を決意した主人公の元から唐突に花嫁が失踪して探し始めるということから始まります。
主人公は結婚を決意したきっかけとして、花嫁にストーカーがいると聞いたことから、同棲に発展し、婚約までに至ったのですが、、、突然の失踪。
正直失踪する心当たりが全くない主人公。
しかし、花嫁を探していく過程で彼女がどのように育ち、どのような基準で考え、どのように暮らしていたのか知っていき、更には失踪の原因がかつて自分が友人に放った言葉がきっかけであったことを知ります。
視点は、終盤に花嫁に変わり、見知らぬ土地に単身で過ごしたことが彼女を大きく変えていったように感じました。
花嫁さんが行った見知らぬ土地とは、震災のボランティアだったんですが、住み込みでできるボランティアって現実あるのかわかりませんが、震災からかなり経ってもあるのだなって震災の爪痕みたいなものも描かれている。または、逆に復興していくことに対する喜びみたいなものも描かれていてとてもいい作品だと感じました。
タイトルにある「傲慢と善良」とは花嫁である坂庭真美さんのことではないのかなぁと読んでいて感じました。
なかなか興味深い話だったので是非皆さんも時間があるようなら読んでみてください。
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和泉。