Workout Diary

自分の読んだ本の感想や日々のワークアウト主にトレーニング、食事について書いていこうと思ってます♪ このブログの記事読んだ読書家さんたちをフィットネス業界に引き摺り込めるよう日々更新頑張ります!

萩原浩さんの「神様からひと言」を読んだ感想

こんばんわ。

久しぶりの投稿となります。

今日は萩原浩さんの「神様からひと言」を紹介していこうと思います。

初読みの作家さんでしたが、ユーモア溢れ、葛藤があり、感動があった小説で、
自分としてもすごい好きな作品でしたのでここで紹介させていただきたいと思います。

この作品魅力はまず、キャラの立った一人ひとりの登場人物が魅力です。

まず、主人公の佐倉涼平は、一流企業にもともと就職していましたが、思ったことをそのまま口にしてしまう性分が祟り、
上司とトラブルになり、現在の珠川食品へ。

そして、話の舞台となる「お客様相談室」の唯一のスペシャリストであり、しょうもない親父。篠崎薫。
彼のしょうもない下ネタ。特に神保くんに対して不意に放たれた一言の破壊力は、顔がついにやけてしまいました。

主人公の佐倉のあとに「お客様相談室」に異動してくる絶世の美女、宍戸由里。
ただし、入れるお茶はどうやればこんなにまずくなるのか理解できないほどの腕前。

あと他にも、いろいろいますがこんな感じでみなさんキャラが立っています。

どのキャラにもわかりやすい長所と短所があり、そこが登場人物の魅力につながっています。

そして、舞台となる「お客様相談室」ですが、これは珠川食品のいわば墓場と呼ばれている部署。
言ってしまえば窓際族と世間的に呼ばれる、退職をさせるための部署のような場所です。

そこで、最初は自分の状況に苦悩し、仲も良くなかった人が徐々に打ち解け、
協力し合い、助け合い、時には悪態をつきながらユーモア溢れる日々が描かれています。

著者は、この小説に「死ぬな」というメッセージを込めているようです。

確かにこの小説はどん底に落ちた人たちが描かれ、それに対しての葛藤が描かれています。
しかし、どん底に居ながらも、些細な面白さというか、楽しみがところどころ描かれいます。しかし、そういうふうに思えない人もいる。
そんな人が死を選んでしまうのかもしれません。

そして、どんな状況に居ようとも死ぬ必要はない。

今あなたを追い詰める、会社、学校、人によっては家庭なのかもしれませんが、そこから逃げればいいのだと。
小説の中では、おでん鍋で表現されています。
意外とわかりやすく、こんな表現の仕方もあるのだと参考になりました。

まあ自分からも、今いる組織がすべてではありません。
視野を広げ、自分がいかに生きるのが幸せであるか、死ぬ前に考えてはいかがでしょうか?

中身にはあまり触れませんでしたが、とてもいい小説でした。

是非機会があればご一読してみてください。

下記はAmazonのリンクです。
https://amzn.to/3J0WMtq

和泉。