Workout Diary

自分の読んだ本の感想や日々のワークアウト主にトレーニング、食事について書いていこうと思ってます♪ このブログの記事読んだ読書家さんたちをフィットネス業界に引き摺り込めるよう日々更新頑張ります!

東野圭吾さんの「秘密」を読んだ感想

こんにちは。

今日は久しぶりに泣かされた小説に出会いましたのでその感想を書かせていただきます。

その小説とは、表題の通りですが東野圭吾さん「秘密」です。

ざっくりした内容は、妻と娘が里帰りのために乗った夜行バスで事故が発生し、妻は亡くなり、娘が助かります。

、、、と思わせておいて、

実際に助かったのは、娘の肉体と妻の精神。

娘の身体に、妻が乗り移るかたちで生還します。


助かったのは、喜ぶべきことなので嬉しい反面、状況が状況なだけに複雑な夫の平介。

まだでも、なれるもので意外と普通に生活ができます。高校生くらいまでは。

高校生となると思春期真っ盛りで、妻は夫を想い善処していきますが、

夫は妻の同級生とのやりとりに嫉妬し、徐々にうまくいっていた関係に亀裂が生じていきます。

そんな状況に夫は、妻を娘として生きていくこと。

妻の幸せ、新たな人生を謳歌することを想い、自分の執着を断ちます。

そんな時、死んでいたと思われた娘の魂が意識を取り戻したのです。

平介と妻、直子は娘の藻奈美の意識が戻り、ほかの家族では有り得ない家族3人の時間を楽しみます。

しかし、そんな幸せは長くは続かず、妻の意識が徐々に薄れていっていることに気付きます。

そんな薄れゆく意識の中、自分たち夫婦の思い出の場所で妻と別れを告げます。

そして、時は経ち、娘も結婚するとなったとき。

平介はあることに気付いてしまいます。

妻の意識がまだ娘の中にあると。

そう、その妻の意識がまだあるというのが妻の夫、平介に対する思いやりであり、絶対にばれてはいけない秘密だったのです。

さっくりと書くつもりでしたが、結構長くなってしまいました。



まあ、この物語で妻の意識があるという点を鑑みて、一つ自分の中で疑問がわきました。

いままでのどこまでが嘘なのだろうかと。

まあ話を読まれた方はわかると思うのですが、パターンとして3つが結婚時の状況で考えられます。

1つ目が、妻が意識的に娘の人格を演技し、平介のために長年欺いた。
2つ目が、妻と娘の魂が娘の身体で現在も共存している。
3つ目が、単に娘が亡き妻のことを想い形見として指輪をしているか。

正直この結論は著者のみぞ知るなぞではあると思うのですが、

自分としては2つ目の妻と娘の魂が娘の身体を現在も共有しているだと考えています。

なぜなら、長年生活していた夫婦を何年もだまし続けるのは難しいと思ったからです。

正直、1つ目も考えられると思ったのですが、自分としては2つ目であってほしいとの願いでそう結論づけました。

そして、この手の秘密が秘密であることが重要で、秘密でなくなったとたん、これを画策した人の努力がなくなります。

だから、平介は藻奈美、いや直子に確認しなかったのではないでしょうか。

この話は、なかなか共感できるものが多く、最後は久しぶりに涙が出ました。

やはり、覚悟をもって守る秘密は感動を誘います。

直子はこの事実を墓までもっていくんでしょうね。

そして、夫は事実を知っても、見守り居続ける。

なかなか深い話でした。

そもそもそんな状況になることが有り得ないことですので、話を考えた東野圭吾さんには感服いたします。

最近、東野作品に手を出さなくなっていましたが、これを機にまた積極的に読んでいこうと思います。

では、読んでくださった方ありがとうございました。

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和泉。