こんにちは
今日は好きな作家さんの一人である辻村深月さんの作品、
「かがみの孤城」を読みましたので紹介したいと思います。
この作品を読んで感じたことは、張り巡らされた伏線とそれが回収されていく見事な構成と
グリム童話を絡めた謎解き、そして後半の急展開からの切迫感がすごい面白かったと感じました。
内容はといいますと
学校である女子生徒から恋愛関係からの嫌がらせを受け、
不登校になってしまった「こころ」の部屋の鏡が光だし、触れてみると鏡の中に入ってしまう。
そこには、大きな城と「こころ」のほかに同年代の子供が6人、こころを合わせて計7人。
そして、オオカミの被り物を被った同年代に見える少女。
そこで、オオカミの被り物を被った少女「オオカミさま」がこういいます。
「この城のどこかにある願いの鍵を見つけ、願いの部屋に入った人の願いが叶う」と。
それとこの城でのルール。
・城が開いているのは今日から3月30日まで
・城が開いている時間は日本時間の朝9時から夕方5時まで
・夕方5時以降に城に滞在していた場合は、ペナルティ(その日鏡の中に入った全員をオオカミさまが食べる)が与えられる。
とりあえず最初はそんな感じです。
まあ今回についてはできればネタバレは避けたいので、
要点だけ書いていきます。
まず、集められた人数とオオカミの被り物を被っている少女が願いの鍵を見つけるヒントとなります。
そして、この物語はそれだけではなく、集められた子供たちも謎が多かったりします。
以下に箇条書きにしていきます。
・一人を除いてみんな同じ中学校に通っていること。また、例外の一人についても昔同じ地区に住んでいた。
・物語中盤で学校で会う約束をしますが、一人として出会うことができなかった。
・一人を除き、みんな不登校となっている。
この謎が物語が進んでいくうちに点が線となり、繋がっていく感じがすごい良かったです。
そして、物語中でそれぞれの子供たちが抱えている問題の大きさが予想していたものよりも大きかったり、
自分をよく見せようとしていたりと、同情や共感を誘いました。
私、ここまで面白い小説は本当に久しぶりで、すらすら読めてしまいました。
これは本当におすすめの一冊となりますので、
良かったらご一読してみてはいかがでしょうか。
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和泉。